本からちょっと

未亡人マリアンが
「日本の茶道について本を読んだことがあるんだけど、大威張りのお殿様でも、ことお茶に関しては、貧しい貧しい坊さんの淹れるお茶を有難くおし頂いて味わったんですってね。うちの祖母も貧しかったけど、それは誇り高い紅茶人だったのよ。『いつなんどき台所のドアをあけてイギリスの女王様が入ってらっしゃろうと、この葉っぱとお湯さえあれば、あたしア、ビクともしないよ』と威張っていたものだわ」
そういえばうちのお茶はザツだなアと、私は愧じ入った。



桐島洋子の「女が冴えるとき」から抜粋した一文。
なるほどなあ。毎日呑んでるお茶も淹れ方一つで誇りに繋がるわ。
ザツに淹れてたら折角の美味しいお茶の味も引き出せないままだし、お茶を出された側にも美味いか不味いかわかるし。重要なのは「日々丁寧に生きているか」ってことになってくるんだろうなあ。
ローマは一日にして成らず。お茶の淹れ方もそう言うことなのね。
ちょっとお茶について調べてみよう。少しでも美味しいお茶を知ることが出来るならちょっとずつ試してみようかな。


追記
さっそく2/30の午前中に買って来ました。

これ。「うまちゃ」っていう商品。お茶屋さんと陶器屋さんが協力して作った急須。これが良い!
買ったとき付いてきた3つのポイント紹介っていうのがあって
1.茶こし編み目が細かい(茶殻のかけらが出ないので飲みやすい
2.茶葉がジャンピング(かけめぐる)しやすい広さの急須と茶こし(茶葉がよく開き、香り・旨味もよく出ます。
3.茶こしが急須の内側と底にぴったり張り付いている。(茶葉がまんべんなく湯に浸り香り・旨味を引き出します。

おまけ・洗いやすい。急須の内側に段差が無い為。茶滓が残りません。食洗器にも最適。

今まで飲んでたお茶は一体なんだったんだというぐらい違いますよ。いかに自分の関心が無かったか丸分かりになって恥ずかしいのです正直。「ただ飲めればいいや」から「ちょっと美味しく飲みたい」のこの差って大きいんだなあと。お茶に懲りだすとお金が掛かるってよく聞くんだけどお手軽な値段で良い物も今沢山あるみたいなので緑茶に拘らず色んなお茶も試してみたいと思ってます。
ああ〜お茶が美味しいって幸せだわ。


女が冴えるとき

女が冴えるとき