映画(5)

青春ラブコメを甘く見てはいけません。いきなりカウンターパンチを食らうことになりますからご注意ください。
今回紹介する「ラブファイト」は王道のラブコメです。しかしあなどれません。あまり言うとこれから観たい人にあれなので言いませんが兎に角「えええ?これ本人がやってるの?」という体の張り方です。つまり吹き替え無しの本気勝負なのです。ざっくりいうとボクシングとは殴り合いではなくスポーツでもなく会話なのです。その会話を繰り広げるラストが凄く良い。どうしてこんなラストにしたのか賛否両論あると思うだろうけど私は賛成。会話をお互いしたかったのだから。昨今の日本ボクシング事情は外野が会話を邪魔するように仕立て上げてるから楽しめないのだなと感じさせられた作品。黙って戦いを観て感じろ。それが観る側がファイトを称えるあり方なんじゃないだろうかと。まあ観ておくんなせえ北野きいちゃんが初々しいこと。これから伸びる女優なのだなこの子はと感じさせられます。あと、失われた10年風に登場してくる大沢たかお桜井幸子のこの二人がまた良いです。
(個人的にはボクシングは殴り合いだと思っている私です。殴り合い上等。そこが魅力。)